AI創薬のリーディングカンパニーであるTherapiAIは、アジアでの事業展開をさらに拡大します。日本市場への進出成功に続き、同社は本日(24日)、東南アジアにおける戦略的展開を本格的に開始しました。
また、先日(3月11日~12日)シンガポールのサンズ・エキスポ&コンベンションセンターで開催された「第13回 Biologics Manufacturing Asia 2026」において、製薬CDMO向けに特化して開発された「AI意思決定プラットフォーム」を初披露しました。
本カンファレンスはIMAPACが主催するアジア最大規模のバイオプロセシング年次総会であり、1,200名以上の業界関係者と500社以上の企業代表が参加しました。TherapiAIは、初の東南アジア市場進出において早くも成果を上げ、シンガポールのトップシステムインテグレーター(SIer)と強力なパートナーシップ契約を締結したと発表しました。今後両社は共同で、東南アジアの製薬生産ラインにおけるAIプラットフォームの導入および実装を推進していきます。

東南アジア:世界のバイオ医薬品市場において最も急成長を遂げる新興市場
IMARC Groupの調査レポートによると、東南アジアのバイオ医薬品市場規模は、2024年の約62億米ドルから2033年には123億米ドル超へと成長し、年平均成長率(CAGR)は7.84%に達すると予測されています。これと同時に、世界のバイオロジクスCDMO市場規模も2025年の230億米ドルから2035年には551億米ドルへと拡大する見込みであり、なかでもアジア太平洋地域(APAC)の成長スピードは世界の全地域で最も速いとされています。
ベトナムやタイをはじめとする東南アジア諸国がバイオ医薬品産業の発展を推進し、グローバル製薬企業による現地への投資・進出を惹きつけています。さらに、グローバルサプライチェーン再構築のトレンドが、製薬企業によるアジア太平洋地域(APAC)での生産能力の分散を加速させており、東南アジアの製造拠点としての戦略的地位は急速に高まっています。
このトレンドにおいて、シンガポールは中核的な役割を果たしています。高水準のGMP規制環境、整備されたグローバルサプライチェーン網、そしてグローバル製薬企業のアジア太平洋(APAC)統括拠点に対する高い求心力により、同国は東南アジアにおけるバイオ医薬品展開のハブとなっています。TherapiAIにとって、シンガポールを最初の足がかりとし、現地のSIパートナーを通じて市場参入することは、AIプラットフォームを東南アジア市場全体へ迅速に展開するための最も効果的なアプローチです。
TherapiAIの創業者兼CEOである韓駿逸(マイケル・ハン)は、次のように述べています。
「東南アジアの製薬産業は今、従来の製造からスマート化へと向かう重要な転換点にあり、AI主導のプロセス意思決定ツールに対するニーズが急速に高まっています。今回の出展は単なる技術展示にとどまらず、当社のグローバル展開を実現するための重要な一環です。現地のパートナーとの協業を通じて、製薬の生産ラインにおけるAIの本格的な実装を加速させていきます。」
CDMO特化型AI意思決定プラットフォーム:すべての製薬プロセスにおいて根拠ある意思決定を実現
本展示会において、TherapiAIのAIプラットフォームは、製薬CDMOが抱える3つの主要なペインポイント(課題)に対して体系的なソリューションを提示しました。その課題とは、「生産データの断片化」、「意思決定における個人の経験への過度な依存」、そして「AIのインサイトがGMPコンプライアンス要件を満たしにくいこと」です。
同プラットフォームのアーキテクチャは、「インテリジェンス層(Intelligence Layer)」と「ガバナンス層(Governance Layer)」で構成されています。前者は細胞培養、精製、分析などのシステム横断的なデータを統合し、後者はAIによるすべての提案が監査可能であることを担保し、規制当局の要件に準拠する仕組みとなっています。
アプリケーションモジュールの側面において、「ADC AI Platform」は薬物抗体比(DAR)の高精度なシミュレーションと設計の最適化に注力し、ADC医薬品開発において最大の課題とされるプロセス制御の解決を支援します。一方、「Biologics AI Platform」は細胞株の収量向上と製造プロセス効率の改善に特化しており、技術移転(Tech Transfer)の加速と市場投入までの期間(Time-to-Market)短縮をサポートします。

グローバルな技術交流をさらに深化
現地パートナーとの契約締結に加え、TherapiAIは日本との協業も継続して推進しています。本カンファレンス期間中、同社のチームは出展していた日系のライフサイエンス・分析ソリューション企業と、AIインフラおよび自動化プロセスの統合について技術交流を行いました。日台双方の製造技術を融合させる協業の可能性を模索し、アジア太平洋(APAC)地域における戦略的布石を継続して強固なものにしています。