TherapiAI、東京の展示会にて世界100社の製薬企業と連携。グローバル展開を本格始動
TherapiAI、東京の展示会にて世界100社の製薬企業と連携。グローバル展開を本格始動
台日連携を深化させ、アジア太平洋市場の推進力へ。製薬AIのインフラ構築を目指す
台湾のAI創薬スタートアップTherapiAIは、世界展開を本格的に始動しました。同社は7月9日から11日にかけて、日本最大級の医薬品・再生医療の展示会である「INTERPHEX Week Tokyo(インターフェックス ジャパン)」および「再生医療 EXPO Tokyo」に出展。アジア初となる、製薬会社やCDMOの拠点内(オンプレミス)に導入可能な「製薬・CDMO専用AI意思決定プラットフォーム」を初公開しました。
わずか3日間の会期中に、TherapiAIは世界中から集まった約100社のバイオ製薬企業と商談を実施。なかでも日本の大手企業数社からは熱心な訪問を受け、具体的な技術協議に向けたNDA(秘密保持契約)の締結や、その後の技術提携に向けた進展を実現しました。
会期中、日本を代表する細胞受託製造(細胞CDMO)チームがブースを訪れ、TherapiAIとの対面による技術交流を行いました。プラットフォームの活用方法からデータアーキテクチャ、具体的な導入シナリオに至るまで、深い対話が交わされました。
創業者兼CEOの韓駿逸(Michael Han)は、今回の交流が相互理解と信頼関係の構築に寄与したとし、「今後の提携に向けた第一歩(礎)を築くことができた」と述べています。また、韓氏は次のように強調しました。「バイオ製薬分野におけるAI技術の活用は急速に注目を集めており、今回の出展は我々にとって日本市場進出の重要な起点となります。今後は台湾と日本の両市場を並行して推進し、世界のCDMOとの技術協力を加速させることで、実務レベルでの応用範囲を拡大してまいります。」
約100社が商談に。アジア太平洋の連携を深化
国際的な交流の機運をさらに高めるべく、TherapiAIは7月23日、台北にて生物技術開発センター(DCB)と共同で「AIエージェントによるエンパワーメント、データ転換、そして製薬革新」**と題した産業フォーラムを開催します。
本フォーラムでは、製薬・CDMOプロセスにおけるAIの実務応用と導入戦略に焦点を当てます。当日は、日本および世界の主要製薬企業の代表者を台北に招聘し、実体験に基づいた知見を共有。AIエージェントを活用した研究開発効率の向上、製造プロセスの安定化、および規制遵守(コンプライアンス)の強化について議論を深め、グローバルサプライチェーンにおける企業の競争力向上を目指します。
製薬業界において、研究開発や製造プロセスにおける複雑なパラメータ管理や高い変動性は、長年の大きな課題でした。例えば、細胞培養プロセスでは、パラメータの複雑さがコストの高騰を招くだけでなく、開発期間の長期化を引き起こす要因となっています。
製薬業界のデジタルトランスフォーメーション(DX)における先駆者として、TherapiAIは今回、製薬企業向けに設計された**「オンプレミス型AIプラットフォーム」**を展示しました。本プラットフォームは自然言語による操作に対応しており、AIエージェントが異なるシステム間のデータ連携や標準作業手順書(SOP)の実行をサポートします。これにより、データの分断やプロセスの複雑化といった導入の壁を打破し、機密データの外部流出を完全に防ぎつつ、製造プロセスの効率性とコンプライアンスを全面的に向上させます。

会場での技術講演において、TherapiAIのCTOである李孟璋(Meng-Chang Lee)は、同プラットフォームの2つのコアモジュールである**「BioPharma AIエージェント」と「GMP Compliance AIエージェント」**について詳述しました。これらのエージェントが、細胞株の選定、収量予測、規制当局への報告書類作成といった重要プロセスにどのように適用されるかを解説。なかでも、AIエージェントが支援する細胞選定作業においては、作業時間を大幅に短縮し、効率の大幅な向上と失敗率の低減に成功した実績を強調しました。
製薬業界が求めるデータセキュリティとコンプライアンスの高度な基準を満たすため、TherapiAIは**「非集中・非保持型」**のデータアクセスアーキテクチャを採用しています。AIエージェントはタスク実行時のみリアルタイムでデータにアクセスし、タスク完了後は自動的にデータを消去します。これにより、企業の機密データの安全性を確実に担保するだけでなく、内部の計算リソース(コンピューティングコスト)の大幅な削減をも実現しました。
今回の展示会において、TherapiAIのブースには日本をはじめ、台湾、中国、ベトナム、オーストリア、インドなどから約100社の業者が来訪しました。その中には、同社の技術を直接確認するために訪れた日本の大手製薬企業も数多く含まれています。
多くの来訪者からは、TherapiAIのデータ統合能力、リアルタイム演算、そしてプライベートクラウドへのデプロイ(導入)能力が、創薬研究や製造プロセス管理における深刻な痛点(ペインポイント)を的確に解決するものであるとの高い評価を得ました。すでに数社の潜在顧客から具体的な提携の意向が寄せられており、今後は詳細な技術マッチングに向けた協議を順次進めていく予定です。
今後、TherapiAIは製薬・CDMO向けAI意思決定プラットフォームの開発に引き続き注力し、アジア太平洋市場での展開を積極的に推進してまいります。また、製薬会社、CDMO、研究機関とのパートナーシップを拡大し、次世代のグローバル製薬ラインにおける**「AIインフラストラクチャ」**となることを目指し、業界の発展に貢献してまいります。