台日強力タッグ!TherapiAI、日本のLSDCと戦略的提携に向けたMOUを締結

ハード・ソフトの強みを相互補完し、「AI × GMP × デジタルツイン」を推進することで、バイオ医薬品におけるスマート製造の実装を加速

AI創薬テクノロジー企業であるTherapiAIは21日、今週開催されているアジアを代表する製薬業界の展示会「INTERPHEX Week Tokyo 2026」において、日本のデジタル製造ソリューション企業であるLSDC株式会社(LSDC Co., Ltd.)と戦略的提携に向けた覚書(MOU)を正式に締結したことを発表しました。両社は今後、強固な協力関係を築き、バイオ医薬品およびCDMO(医薬品開発製造受託機関)産業におけるAI技術の社会実装を共同で推進していきます。今回の提携は、TherapiAIの日本市場における事業展開を深めるだけでなく、台湾のAIバイオテクノロジー・スタートアップの国際化に向けた重要なマイルストーンとなります。

台湾・日本のデュアルトラック分業体制!相互補完型の市場展開 × 技術の高度な融合

今回締結されたMOUに基づき、両社はそれぞれの地域的な強みを発揮し、相互補完的な市場および技術提携モデルを展開します。市場戦略の役割分担において、日本市場ではLSDCが主要な契約主体として顧客開拓を担い、台湾市場ではTherapiAIが主要な契約主体となり、互いに強力なバックアップ体制を構築します。また、技術および現場導入においては、LSDCがシステム統合(SI)と現場への導入を担当し、TherapiAIはAIモデルの開発、推論プラットフォーム、およびAPIの提供に専念します。

今後の両社の協力関係は多方面にわたる展開を視野に入れており、日本の製薬企業(Pharma)およびCDMO顧客へのAI導入、ドキュメンテーションAIエージェント(Documentation AI Agent)の活用実証、AIと現場のデジタルシステム(MES / LIMS / QMS)の統合、デジタルツイン(Digital Twin)による製造プロセスシミュレーション、技術移転プロセスの最適化、さらには台湾・日本間のバイオテクノロジー技術交流や共同セミナーの開催などが含まれます。

「INTERPHEX Week Tokyo」の会期中に講演を行うTherapiAI CTOのAlicja Li氏。(写真提供:TherapiAI)

CDMO業界のペインポイントを直撃:AI技術でGMPと知識継承のボトルネックを打破

世界のバイオ医薬品およびCDMO(医薬品開発製造受託機関)業界は近年、製造プロセスの複雑化、深刻なデータのサイロ化、技術移転の効率低下、そして膨大なGMP文書作成の負担など、複数の課題に直面しています。従来の製造方法では、専門家の経験や手作業による意思決定への依存度が高く、プロセスの最適化や知識の継承において顕著なボトルネックとなっています。

この業界のペインポイントを解決するため、両社はそれぞれの核心的な強みを融合させます。TherapiAIは長年にわたり、製薬企業(Pharma)およびCDMO顧客向けのAIエージェントプラットフォームの構築に注力してきました。プライベートクラウド(Private Cloud)やオンプレミス(On-Premise)のアーキテクチャを活用し、法規制への準拠とデータセキュリティを両立させた上で、AI駆動型のワークフロー(AI-driven workflow)の導入を支援しています。そのコアコンピタンスは、AIデジタルツイン(AI Digital Twin)プラットフォーム、ドキュメンテーションAIエージェント、製造プロセス最適化エージェント、ナレッジマネジメント、そして製造プロセスの意思決定支援にまで及びます。一方、LSDCは日本の製薬製造デジタル化分野に深く根ざしており、「BatchLine」をはじめとする製造実行およびデジタル管理における豊富な現場経験を有しています。

「INTERPHEX Week Tokyo」の会期中、数多くの問い合わせや協業の機会が寄せられた。(写真提供:TherapiAI)

「AIネイティブ製造」の新時代へ:日本をハブにアジア太平洋市場を連携

TherapiAIの創業者兼CEOである韓駿逸(マイケル・ハン)氏は、「バイオ医薬品産業の次の10年は、単なるデジタル化にとどまらず、『AIネイティブ製造(AI Native Manufacturing)』の時代へと突入します。TherapiAIはすでに、創薬デザインからプロセス開発、GMP適合、そしてスマート製造までを網羅するグローバルなAIエコシステムを構築しています。今回のLSDCとの提携により、AIをGMPや製造プロセスに真に組み込み、継続的な学習と最適化を可能にする『デジタルツイン・インフラ(Digital Twin Infrastructure)』を確立することができます」と述べています。

LSDCは次のように述べています。「日本の製薬業界においてDX(デジタルトランスフォーメーション)の推進が加速しているものの、AI、GMP、そして製造現場を真に融合させた包括的なソリューションは市場に未だ不足しています。今回のTherapiAIとの提携は、日本の製薬およびCDMO業界に次世代のスマート製造モデルをもたらす契機になると期待しています」

今後の展望について、TherapiAIは、日本市場の深耕を継続するだけでなく、日本をアジア太平洋地域における事業展開のハブとして、シンガポールや東南アジア、さらにはグローバルなバイオ医薬品市場へと連携を拡大し、台湾と日本がタッグを組んだスマート製造の実力を継続的に世界へ発信していくとしています。

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